全体効率を考えた文章入力 その2 - 思考→入力したい文章
2018/04/07
パソコンでより効率的に文章を入力する方法を検討しましょう。
今回は文章入力の最重要ステップ、[思考]を[入力したい文章]に組み立てるステップです。
最初のステップ:思考を文章に組み立てる
まずは前回のおさらいをしておきましょう。脳内で思いついた内容を文章に組み立て、それをパソコンに入力するまでの流れは以下の通りです。
今回取り上げる最初のステップは、[思考→入力したい文章]です。
思考 → 入力したい文章
この部分自体は直接改善する方法がありません。純粋に脳内の処理であり、結果が日本語なり英語なりの自然言語なので変更することができません。真正面から「本をたくさん読む」「文章を書く練習をする」みたいことをするしかないでしょう。
ただ、他のステップの影響を考えると、何を目指すべきかが分かります。
そもそも、パソコンに文章を入力するのに当たってこのステップが最も重要です。考えている内容をどのように文章として組み立てるかを考える部分がココですから、ココが物を書くという作業における根幹です。つまり、文章を組み立てるこのステップさえうまくできるなら、他のステップはいっそのこと無い方がいいわけです。
ココさえあれば他は何もいらない
脳内で考えている文章が、そのまま何もしなくても(漢字や装飾を含め)パソコンに正しく勝手に入力されるのであれば、これほど楽なことはありません。キーボード配列やタイピング速度なんてものは何も意味をなさなくなり、文章を組み立てる速度そのものが文章を入力する速度になります。
つまり脳にチップを埋め込んで考えていることが入力されていくのが理想なわけですね。ま、今のところそんなものは存在しないので、キーボードや音声入力などの入力方法に頼るしかありませんね。
重要なのは他のステップが負担にならないこと
文章入力においてこのステップが最も重要なわけですから、ここのステップに脳のエネルギーを全力活用できるようにすべきです。ですので、いかに他のステップに邪魔されないかに注目しましょう。
考えた文章を入力しているときにも、思考は止まることなく続きの文章を考えているはずです。このとき、入力している文章がうまく入力できないと、そこで思考は止まってしまいます。
「トゥってどうやって打つんだっけ?」「変な場所で区切られて変換されちゃった」「カナにするのってF何キーだっけ?」「下線を引くアイコンどこだー?」
こんなことに時間や労力を使うのは無駄です。
思考を止めるな
一度止まった処理を再始動するときには、決まって無駄な時間が発生します。日常生活でもそうでしょう。
家で片付けをしている最中に電話がかかってくる → 電話で少し話をする → 電話を切る → どこから片付けを再開すればいいんだっけ?
よくあることです。作業を他のことで邪魔されると、実際に奪われた時間以上に作業は滞ります。
一生懸命文章を考えながら入力している最中に、ローマ字入力や漢字変換、文字装飾などでせっかく進んでいる思考を止められてしまえば一気に効率は落ちます。話すのは得意なのに文章を書くのが苦手な人は、単にペンで文字を書いたりキーボードで入力したりするのが苦手なだけかもしれません。
まとめ
文章入力に本来必要なのはカッコいいソフトウェアでも素早いタイピングでもありません。思考を邪魔せずに思ったものをそのままどんどん入力していける、それが理想の文章入力です。
他のステップを改善していくときに必ず考えないといけないのは、そのステップの改善が思考を邪魔しないかということです。考えながらの文章入力は思考がメインだということを常に頭に入れておきましょう。