かつてパワポケのパスワードを生成してた「Password X」というソフト
2018/04/07
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Password X, パスワードXとは
ゲームボーイアドバンス(現在はニンテンドーDSに移行)用ソフトとして販売されていたパワプロクンポケットシリーズ(以下、パワポケ)には、サクセスというゲームをプレイすることでユーザーが選手を作成する機能があります。
サクセスはゲームプレイヤーの技量と運によって、強い選手ができたり、弱い選手になってしまったり、はたまたゲームオーバーになったりと、自由に選手を作ることができません。でもそこがこのゲームのおもしろさでもあります。
Password Xは、当時のパワポケ向けに自由に選手を作成できるソフトでした。
こんなソフトでした
今見返すと、なんというか……ダサいですね。ええ。
すべてExcelのみで作りました。しかもマクロ(VBAによるプログラミング)を使わずに、関数や条件付き書式などの機能しか使っていません。まだOfficeにリボンインターフェースが導入される前のExcel 2003で作りました。
名前を入力(または選択)して、各パラメーターを好きな値に設定すると、選択したそばから適切なパスワードが表示されます。インクリメンタルサーチのような感じです。
関数のみで算出
中の計算はすべて関数のみで書かれているため、データをそのまま見ることができます。一つ一つの計算は極々単純なものでした。
開発経過
このソフトの開発を始めたのは中学2年生のとき。
まさにゃんさんが解読してくださったことにより、その構造を理解すれば(手間はかかるものの)自由にパスワードを生成することができるよ うになりました。最初のうちはすべて手作業でパスワードを作成していたものの、だんだんと毎回似たような計算を繰り返すのが面倒になり、元々Excelで 簡単な計算程度はできていたので、部分的にでも自動化できないかと開発を始めました。
最初の壁:名前
最初期にであった壁は「名前の生成」でした。
自由な入力からパスワードを生成したかったのですが、大量にある漢字から対応するコードを導く方法が分からず、既存のパスワードから名前部分を流用するという方法を使いました。
名前部分のパスワードと、各種パラメータを選択することでパスワードを生成できました。しかし、名前部分以外も特殊能力が選択できなかったり、チームが固定だったりと色々制約が多かったです。
ちなみに「パスワード入力画面」にはマクロを使っていますが、単に入力部分を担わせているだけで計算は関数のみでした。当時はマクロの練習がしてみたかったのです。