[脱獄] iPhoneの消音スイッチを回転ロック用にする方法
2018/04/07
iPhoneのサイレントスイッチを回転ロック用にする方法です。脱獄済みiPhone専用です。
※ iPhone 6, 6s 上の iOS 9.0.2, 9.3.3, 10.2 で動作することを確認しています。
iPhoneではミュート専用スイッチ
iPhoneの本体横にある唯一の切り替え式スイッチは、消音の切り替え専用になっています。
過去に発売されたiPadでは、設定を変更することでミュートではなく回転ロックとして使うこともできました。iPadは「iPad Air」まで、iPad miniは「iPad mini 3」まではスイッチがあったので、ユーザーが好きな方を使えました。
ただ、iPad Pro、iPad mini 4、iPad Air 2ではそもそも物理スイッチ自体が無くなってしまいました。
iPhoneでも回転ロックにしたい
iPhoneでの回転ロックはコントロールセンターから操作するしかありません。頻繁に回転ロックをオンオフする人には非常に不便です。
脱獄していればActivatorなどでもっと簡単な操作にすることができますが、物理スイッチほど分かりやすくシンプルな操作にすることはできません。
ミュート切り替えを頻繁にするならこの方式で問題ないのですが、普段から着信音を鳴らさないようにしている人にとってはせっかくの物理スイッチがほとんど役に立ちません。
設定変更
過去にはこの設定を変更できるようにするTweakがあったようですが、iOS 7以降で動作するものを見たことがありません。Activatorなどを使って設定しようにも、たまに元のミュート切り替えになってしまったりしてうまくいきませんでした。
なので直接ファイルを書き換えて回転ロック用に変更します。
ファイルの書き換え
まず、iFileなどiPhone内のファイルを書き換えられるTweakをインストールします。以下iFileで説明します。
iFileで /var/mobile/Library/Preferences を開き、「com.apple.springboard.plist」というファイルを探します。似たような名前のファイルがたくさんあるので注意してください。
見つけたら、テキストエディタで開きます。
「SBUseHardwareSwitchAsOrientationLock」を検索して、存在すれば直後の <false/> を <true/> に変更します。
無ければ(おそらく無いと思います)、一番最後の </dict> </plist> の直前に、以下のコードを貼ります。
<key>SBUseHardwareSwitchAsOrientationLock</key> <true/>
改行や空白は周りと合わせておけばOKです。
ミュートの代替手段
物理スイッチが回転ロックになってしまうので、ミュートを切りかえる方法が無くなります。なので、CCSettingsなどでコントロールセンターにミュートボタンを追加するか、Activatorで何かのアクションにミュート切り替えを割りあてる必要があります。
注意点
結構重要な注意点が一つ。この設定変更はバックアップに含まれます。つまり、入獄しても維持されます。
私は脱獄するたびにこの設定をしていますが、入獄する際に戻すのを忘れるとミュート不能になります。スイッチを切り替えると回転ロックなのに、コントロールセンターにあるのも回転ロックですからね。
入獄後に再脱獄すればいいのですが、入獄後に確実に再脱獄できる保証はありません。DFUモードでファームウェアを書き直しても、バックアップを復元すればまた回転ロックになってしまいます。要注意です。
バックアップの内容を編集できるソフト(iBackupBotなど)を使えば直せるかもしれませんが、副作用などは不明です。入獄時には元に戻すのを忘れないでくださいね。
まとめ
そもそも公式に対応してくれれば何も苦労はしませんよね。
でもiPadに変更機能が搭載されてもiPhoneには入らず、そしてそのiPadからスイッチ自体が消えてしまいました。今後設定変更機能が追加される可能性はかなり低いと思います。それどころかiPhoneからも物理スイッチが無くなる可能性すらあると思います。
iPhoneのミニマルなデザインには賛同しますが、必要なものすら削除するのは合理的では無いと思います。