高性能な無音/超静音PCを自作する方法 – 音源を無くす

      2016/08/12

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ブオーーーーーン キュイーーーンギギカカカカカカカ フォーーーーーーーー

PCの音って気になりだすと不快ですよね。性能を妥協しない、超静音または完全無音のPCを自作する方法を検討しました。そして実際に作ってみました。

今回は、各騒音源をどうすれば無くせるかを考えます。

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冷却ファン

簡単ですね。ファンなんて無ければいい。ですが熱対策は必要なので2つのルートに分かれます。

完全にファンを無くす

ファンが無ければファンの音なんて一切出ません。ファン無しでのPC冷却を実現するためには巨大なヒートシンクや放熱フィンで自然放熱を促すしかありません。

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こちらはファンレスCPUクーラー「NOFAN CR-95C」です。巨大かつ高価。なにせ負荷がガンガンかかって高熱になるCPUすらも自然放熱で冷やさないといけませんから。

当然周りに冷えた空気が必要なので、PCケース内の空気の流れ(エアフロー)が重要です。でもファンを使えないので穴がたくさん空いたケースが必要でしょう。

ハードルはかなり高いですが、完全な無音PCを実現できます。

セミファンレス運用をする

ファンが止まっていてもそれなりに冷やせるCPUクーラーを使って普段はファンレス運用をする。でもCPUが熱くなってきたらファンを回してしっかり冷やす。「セミファンレス」「準ファンレス」と呼ばれる使い方です。

PC を使っている時間のうち、CPUが本気で計算している割合はどれくらいでしょうか? 動画を流しながら横目でTwitterを見つつネットサーフィン、裏ではファイルコピーなんかもしてる。こんな負荷ではCPUは半分も使われていないで しょうね。CPUはだいたい暇なんです。

高画質なゲームを動かしたり、巨大なExcelファイルを編集したり、動画のエンコードをしたりと重い作業をしたときだけはファンが静かに回る。普段は無音。これだと完全ファンレスに比べてハードルはぐっと下がります。人間の心理として、「一生懸命作業しているからうるさい」のは多少許せますが、「ほとんど仕事してないのにうるさい」のはどうにも許しがたいものです。

こういう大きなクーラーならたいていの処理はファンを動かさずにこなしてくれるでしょう。

グラフィックボードは最近セミファンレスの製品が増えてきました。中でもフクロウをモチーフにしたASUSのSTRIXシリーズは静音グラボのパイオニア的存在で、静音性をかなり重視しています。

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実際に使ってみると、PC起動時にはしばらくファンが回りますが、起動が完了してファンが止まるとゲーム/ベンチマーク/GPUエンコードをしなければファンが全然回りません。4K動画再生、フルHD動画複数同時再生、フォトショやイラレを同時起動なんかもやってみましたが、一向に回る気配無し。セミファンレスを謳っていてもどれくらいの負荷で回り始めるかは製品それぞれなので「買ってみなければどれくらい静かか分からない」というものですが、少なくともこの製品は私の期待以上に広い範囲で無音を実現してくれました。

ディスク

ハードディスク

これは簡単。HDDを使わなければいい。

ま だまだHDDに比べればSSDは高価です。ですが、PCに入っているデータのうち、普段使っているデータはどれほどあるのでしょうか? めったに使わないデータやバックアップはHDDに入れておいて普段は切り離し、普段はSSDだけで運用する。ほとんどの人は500GBもあれば普段の作業 には十分でしょう。15,000円以下で買えます。

必要なときはHDDを接続すればいいんです。Hot plugに対応するSATAポートにHDDを繋げておけば、使いたくなったときにSATAの電源ケーブルを挿すだけでHDDにアクセスできるようになります。SATA電源ケーブルにスイッチを付ければもっと楽ですね。

光学ドライブ

光学ドライブに至っては必要なとき以外使わなければいいだけです。使わなければ無音です。できるだけISOファイルなどにしてSSDに入れておきましょう。HDDでも光学ドライブよりは静かなので、たまに使うディスクのISOはHDDに入れておいても良いと思います。

HDDと違って、光学ドライブの場合は繋がっていてもディスクを入れなければ音はしないので、対策は「光学ディスクをできる限り使わない」だけで十分です。

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コイル鳴き

これが一番やっかいです。ファンやHDDは無くせばいいだけですが、電源ユニットやマザーボードは無くせません。しかもコイル鳴きが出るかどうかは買ってみ ないと分からない。同じ製品でも個体差で鳴ったり鳴らなかったりするのがさらに厄介。レビュー記事も当てにできません。

最も重要なことは「静音をウリにしている製品を買う」ということです。

例えば一番コイル鳴きが起きやすい電源ユニット。私が購入したのはコルセアの「RM550x」という電源ユニットです。製品の解説ページには以下のように記載されています。

Corsairの電源「RMxシリーズ」は非常に厳密な電圧コントロール、静音制御、80 PLUS GOLD認証取得の効率、フルモジュラーケーブルを提供します。信頼性が不可欠な高性能PCにとって最良の選択となる、日本製105℃コンデンサを用いています。80 PLUS GOLD認証取得の効率は運用コストと無駄な発熱を低減し、ファン停止モードでは低・中負荷時において事実上無音になります。フルモジュラーケーブルは組み立てやアップグレードを容易、清潔かつ見栄え良くします。(Corsair公式ページの説明を翻訳)

つまり、「信頼性」「静音」「高効率」「フルモジュラー」がこの製品のウリになっています。静音がウリの製品で「キーーーージジジジ」なんてコイル鳴きをさせるわけにはいきません。

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実際に製品を見てみると、内部に木工用ボンドのような白いゴム?があちこちに塗ってあります。コイルの物理的な振動で音が鳴っているわけですから、ゴムで振動を抑えられればコイル鳴きは起きなくなります。こんな地味に手間のかかる処理、「静音」をウリにしない電源ではやっていないのが普通です。

グラフィックボードやマザーボードも内部で降圧されているのがほとんどで、コイル鳴き発生の可能性があります。グラフィックボードの補助電源は12V(PCIeポートには3.3Vもある)ですが、GPUのコア電圧は1.2Vとかですからね。こちらもやはり静音をウリにしている製品を買うのがベターでしょう。

まとめ

SSDの価格が下がったことで、普段(そこそこの性能と512GBのストレージで運用)は完全無音での運用が結構簡単に実現できるようになりました。

自作PCは部品を自由に選べることがメリットであり面白さなわけですから、自分の重視する内容に合わせて最適なパーツ選びをしたいですね。

itjo レスポンシブ 本文下

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